昨日は宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」をブログに書きましたが、今日は私の好きな「雨ニモマケズ」の作品
について書きたいと思います。内容はとても有名ですが、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
という言葉から始まり、東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西にツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ
束ヲ負ヒ 南二死二サウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイイトイヒ 北二ケンクヮヤソショウガアレバツマラナイ
カラヤメロトイヒ ヒドリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツニハオロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノ二ワタシハナリタイ」 で終わります。途中の言葉はいくつか割愛
させて頂きましたが、この詩は病床に伏されていた賢治さんが手帳に鉛筆で書き溜めたものだそうです。
賢治さんが亡くなられる約2年前の事で人に見せる事を考えず、自分自身の自問自答の為に綴られた詩として
知られているそうです。賢治さんが理想とする人間像を描いた詩で、雨や風、雪、夏の暑さに負けない強い
体と心を持ちながら、他者を思いやる生き方を理想としているそうです。テーマは「自分をいかに律するか」
で、雨、風、雪、夏の暑さに勝つのではなく「負けない」という精神を持って、前向きに進んで行こうという
内容だそうです。人間の理想像を描いた詩ですが、学生時代にこの詩を読んで、こんなにも素晴らしい生き方
を望んでいる宮沢賢治さんを尊敬しました。自分が病に苦しんでいても、困っている人が居たら、自分を
犠牲にしてででも、助けに行くという精神は、私にはとても真似は出来ませんが、出来ないからこそ、とても感動
しました。自分の心が弱くなって、弱い自分に負けそうになると、賢治さんのこの詩を心に思い浮かべて
いました。これからも、賢治さんのこの詩は私の心に寄り添ってくれると思います。
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