昨日、家族皆で西田敏行さん主演、山田洋二監督、1993年に発表された「学校」を観ました。
舞台は夜間中学で何らかの理由で中学に通えなかった生徒と先生が繰り広げる人間ドラマです。
西田敏行さんは先生を演じますが、その言葉一つ一つに優しさと愛がこもっていて、とても暖かい
人柄を感じます。映画の中で「学校の勉強を教えるのではなく、人生の授業を教えたい」と先生が
話した時は、私は中学は卒業はしていますが、先生の「人生の授業を受けてみたい」と思いました。
生徒達は、なかなか、思い通りに行かない人生を苦しみながらも先生の助言も受けて、少しずつ
自分の人生を歩み始めて行きます。クラスの中で一番年上の田中邦衛さんが演じる生徒は子供の頃から
辛い境遇の中で生きて来て、最後は病気で亡くなってしまうのですが、ホームルームで亡くなった
生徒を偲んで、いろいろな意見が飛び交います。最後に彼は幸せだったのかという話題に入りますが
幸せであったかどうかは本人が一番良く分かっていたと思います。
たとえ、どんなに辛い事ばかりの人生だったとしても、ああ!幸せだなぁ!生まれて来て良かったなぁ!と
思えた瞬間がきっとあったと思いたいです。そうではないと人は生きては行けない気がします。
人は皆、幸せになるために生まれて来たと信じています。不運な事ばかりだと嘆いて日々を過ごすより
悪い事ばかりが続けば、誰でも落ち込みますが、これだけ悪い事が続けば、「あとは良い事しか待ってないぞ」
と逆らってみるのも良いと思います。運に任せて、何も行動したり努力しないのはダメだと思いますが、
上手く行かなくても行動するのを止めなかったり、努力する事を止めずに諦めずに、常に前向きな気持ち
でいられたら、こんなに心強い事は、無いですね。そして、その様な強い精神力になる事が理想です。
ただ、今の自分は心も体も疲れていて、何もやる気が起きません。
こんな自分は滅多にないはずでいましたが、そういう時もあると、今はありのままの自分を
受け入れてあげる事も前に進むために必要な事だと思えるようになりました。
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