今日は朝から雨です。
雨の日は仕事は休みませんが、気持ちが沈んで、何故か泣きそうな気持になります。
そんな時、宮沢賢治氏の「雨にも負けず」の詩が頭に浮かんで来ます。
「雨にも負けず」
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち
欲は無く
決して※瞋(しん)からず ※瞋(しん)からず=怒らず、怒りを顔に出さず穏やかに過ごす事
何時も静かに笑っている
この詩は賢治氏が1931年に病床で手帳に遺した有名な詩の一節ですが、利己心を持たず、
他者の為に無私無欲に尽くす「理想的な人間像」を描いた作品です。
厳しい環境でも怒らず、静かに笑い、人々から「でくのぼう」と
呼ばれながらも愛される存在を目指す、祈りのような精神を表している
と記されています。
私は、雨にも負けて 風にも負けて 雪にも夏の暑さにも負けて
体も心も弱く 欲は一杯で 怒ることも多々あり あまり笑う事もありません
利己心ばかりで他者の為に尽くす心の余裕もなく、この賢治氏の詩とは真逆の精神で生きて
来てしまいました。
だからこそ、この心洗われる様な賢治氏の清く美しく、そして強く生きる様に、そして
その精神に、改めて深く感銘を受けました。
賢治氏の詩のように生きる事は決して、容易ではなく、辛く、苦しいことが多いと思います。
それでも、あえて、その様な生き方をしようとしていた賢治氏の想いを思うと、きっと、
賢治氏は人の為に尽くし、そして、「でくのぼう」と呼ばれても、怒ることなく静かに笑い
ひたすら、人の為に尽くし、少しでも人に喜んでもらえる事が大きな幸せであって、決して
豊かな暮らしや贅沢はしていなかったと思いますが、心は誰よりも豊だったのだと信じたいのです。
賢治氏の様に生きられるはずも無いのですが、心が疲れて、自分自身が見えなくなり、気持ちも穏やかさ
を失ってしまった時は、この賢治氏の詩を思い出し、心穏やかに、軌道修正して行きたいと思います。


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